2015年10月2日金曜日

FreeCADで切り込みの入った円錐を作る。

ボールの窓を作っていると、切り込みの入った円錐が欲しくなった。
作り方を調べてもなかなか見つからなかったが、試行錯誤の末、なんとかできた。


まず、XY平面スケッチを書く。
適当な三角形。
ワークベンチ「Part」にある「選択した図形の回転」で先ほどのスケッチを選択。
角度10°、軸Y、ソリッドを作成にチェックをしてOK

円錐の欠片ができた。

これを軸を中心に回転させていくつか配置させたい。
そのためにワークベンチ「Draft」にある「配列」を使うのだが、
設定は少々ややこしい。

作成したモデルを選択し、「配列」をつかうといくつか並んだ状態で表示される。

このままではZ軸方向にモデルが並んだ状態なので、
軸を中心に回転させるためには「プロパティ」の「Array Type」を「ortho」にする。

 そして、「Number Polar」の数を変えると、
軸を中心にその数だけ均等に配列される。
「Axis」で回転の軸を変更できるので、「y」を1.00にし、他を0.00にすると、


隙間の開いた円錐が出来上がる。

配列による回転の他のパラメータとして重要なのが、
回転軸の位置をずらすことができる「Center」
配置ひとつずつ軸をずらす「Interval Axis」
先ほどの「Number Polar」、「Axis」と組み合わせれば色々と面白い図形ができる。
それと、「Fuse」はTrueにすれば重なり部分を統合することができる。



隙間円錐を同じサイズの円錐と減算して組み合わせるとようやく切り込み円錐。
下底と上底のスケッチを作ってロフトを使えばこれみたいな円錐台なら作れると思うが、
スケッチが面倒だし先の尖った円錐は無理っぽい(?)

こちらのほうが切り欠きの増減も簡単だし、形状変更も簡単だと思う。

FreeCADをインストールしてみよう。

最近は更新をめっきりサボっていた。
本業の方が忙しかったせいで、すっかりプログラミングから離れていたのと
元々の趣味の模型ばかりやっていたせいだ。

最近いじっていたのは機動戦士ガンダムに出てくるボールのプラモ。

ちょっと大砲とか追加してみた改造ボール(作りかけ)だ。

改造していて思ったのだが、やっていると完成したイメージというのがつきづらい。
いつもいきあたりばったりで改造したり、塗装していた。

全体のバランスとか色の組み合わせとかCGでできたら面白そうなので3DCGに挑戦してみることにした。


一応、CATIAは仕事でほんの少しだけカジッたことがあった。
でも、このソフトは買おうとするととんでもなく高い・・・
学生なら1年無料ライセンスとかあるみたいだけね。
同様の製品にPTC Creoがあるが、こちらも高い。


いろいろ調べてみたら、LINUXで使えそうなフリーソフトとして
Blender
FreeCAD
が候補に挙がった。

Blenderの方は3DCGによるアニメーション作成向けと言った感じ。
FreeCADはパラメトリックCADと言われる設計向け。

一応、ひと通り試してみたが、今回は設計に近いものがあるので、
FreeCADを使ってみることにした。

公式サイトにアクセスし、Downloadのページに入るとインストーラーがダウンロードできる。

Ubuntu系の場合、PPAを追加してパッケージ導入することも可。
私の場合、記事を参照にして以下のとおりにコマンドから導入。
多分、一番簡単でトラブルがないと思う。

sudo add-apt-repository ppa:freecad-maintainers/freecad-daily
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get install freecad freecad-doc

この記事を書いている段階では安定版は0.15なのだが、
この方法だと、最新の0.16がインストールされた。

ついでにアセンブリ機能を強化するため
というのを導入。
こちらもFreeCADと同様なインストール方法が書かれているが、
こちらはページの右側にあるDownloadからファイルをダウンロードし、
解凍後の中身を、FreeCADのModディレクトリ内に放り込んでやってもOK。

そんなわけでFreeCADの導入完了。

ちゃんとassembly2が導入された状態だ。